<鍼灸>鍼灸の適応症

鍼灸は肩コリ、腰痛、神経痛、関節痛、筋肉痛などに適応いたしますが、そのほか多くのつらい症状や病気に効果が期待できます。

一般にはあまり知られていませんが、鍼灸には血液循環を良くしたり、免疫細胞の増加・活性化に作用があります。また、内臓の働きを調節する自律神経を整え、身体の持つ恒常性維持機能を高める働きもあります。ですので、はじめは腰痛や肩コリで来院されても鍼灸治療を受けているうちに風邪を引きにくくなった、身体が軽い、体調が良い、よく眠れるようになった、食欲が出た、便通が良くなったなど体調の変化を実感され、症状がなくなってからも病気の予防、健康維持・増進を目的に、定期的に鍼灸院に通ってらっしゃる患者さんがたくさんいらっしゃいます。

また近年、医療の分野ではEBM(Evidence-Based Medicine:根拠に基づいた医療)という新しい研究手法が取り入れられ、鍼灸の分野でもEBMの手法に則って研究が進められています。その中には、様々な症状・疾患に対して、鍼治療※と西洋医学的治療の効果や有用性を比較した研究もあります。特にドイツと米国では、緊張性頭痛・片頭痛・膝関節痛・腰痛の4つの疾患について、莫大な公的資金を使った大規模な比較研究が行われました。その結果、片頭痛の有効性だけは鍼治療と最新の西洋医学的治療がほぼ同等でしたが、その他3疾患の有効性と、片頭痛を含む4疾患すべての安全性、経済性は鍼治療の方が優れているという結果が報告されました。その報告があって以降、ドイツ・米国では鍼治療に保険が適応されるようになりました。

日本でも保険の適用となる疾患がございますので、詳しくはご相談ください。